魔法科高校の劣等生12ダブルセブン編 感想 ネタバレあり。

《主な登場人物》
主人公 四葉達也、深雪  エリカ、レオ、美月(みづき)、ほのか、雫、幹比古(みきひこ)画像
小和村 真紀画像
七草姉妹(泉美 香澄)、七宝琢磨 などの画像
十三束 鋼 画像

プロローグ

新学期になり、達也と深雪は二年生に進級した。深雪のガーディアン候補として、達也達と同居し始めた新入生 桜井美波。 
同じく『新入生』の双子の姉、七草香澄(さえぐさかすみ) 双子の妹、七草泉美(さえぐさいずみ)。
新入生総代を務める師補十八家の一つ、七宝家の長男 七宝琢磨(しっぽうたくま)。 
七がつく師族家、師族補家新入生たちの様々な騒動が巻き起こる。

あらすじ、ストーリーの流れ 概要

(1)四葉家本家、旧長野県との境に近い旧山梨県の狭隘な盆地の中の無名の村。
そこでの桜井美波の本格的な模擬戦闘シーン。

(2)北山潮(雫の父)のホームパーティーの招待。三井ほのか(雫の親友)のことをきっかけに雫の母、紅音(べにお)に からまれる。
そこで、小和村真紀(さわむら まき)という有名な女優と出会う。

(3)周公瑾(しゅうこうきん)登場。 
表向きは、人気中華料理店の青年オーナー、その他知られている顔としては大亜連合の圧政から逃れて日本に漂着する亡命者を第三国へ送り出す亡命ブローカー。
 と思えば、大亜連合のスパイのような役目も担っている。

(4)達也、美月は新設された魔法工学科に、幹比古一科に転籍。エリアとレオはそのまま、二科。 
そこに転部して来た元一科、学年総合五位の十三束鋼(とみつかはがね)。
レンジ・ゼロという異名を持つ彼は接近戦は得意だけど、遠隔魔法が苦手という一面をもつ。
魔法工学科の新任教師は、ジェニファー・スミスというボストン出身の18年前に帰化した、昨年度までは魔法大学の講師をしてた推定40代の女性だった。

(5)達也、深雪と同様、生徒会副会長に就任。達也の後任として生徒会推薦枠で風紀委員に幹比古。
昨年度末の欠員補充のため、部活連推薦枠に雫が選任された。

(6)入学式当日、開会式前の式場がわからなくなってしまった新入生の誘導が達也のお役目。
そこに、父兄者代理の元生徒会長、七草真由美が現れる。
久々の会話やりとりの中、真由美が達也に近づくシーンがあり、そこに……
達也が姉 真由美をナンパしてると勘違いし、魔法発動による飛び膝蹴りを敢行する双子の姉、香澄。
だが、達也は片手でいなしてしまう。 達也の手のひらに片膝乗りの体制のため、バランスを崩して、地面に落ちそうになる香澄を妹の泉美が魔法でフォローする。
あまりの不逞な妹達の魔法使用という反則行為に、しかも元生徒会長という立場から真由美は激しく狼狽し、赤面し、香澄の頭上に真由美のげんこつが炸裂する。
そして、逃げるように、妹たちを引き連れて事態が収拾する。 

(7)入学式の会場が分からず、迷子になっていた隅守賢人を(すみすけんと)達也が見つけ、案内する。
 賢人は達也の魔工科の新任教師 ジェニファー・スミスの息子。次巻のスティープルチェース編では達也を信奉し、CADのエンジニア サブとして達也をサポートする。

(8)新入生総代の琢磨は、生徒会入りを断る。
その後、部活連の幹部候補として取り立てられた。
首席がダメなら、次席の泉美 成績が泉美の僅差の香澄に打診する。
次席の泉美は女神のような、理想の姉?!のような深雪にぞっこん!?で生徒会入りするが、達也の警戒感から香澄は断りを入れ、保険医のカウンセラー 小野遙から風紀員入りを勧められた。
ここでも、元風紀委員の達也の対抗心?!から風紀委員入りを了承したのである。

(9)新入生部員勧誘週間に入り、ロボ研とバイク部が賢人(ケント)の勧誘を巡り、諍いを起こしていた。
そこに、独自巡回していた部員連執行部二年生の十三束鋼と見習いの七宝琢磨が仲裁に入る。
一歩遅れて、達也と深雪も到着した。
さらに風紀委員になった、香澄も合流。

達也がロボ研とバイク部の仲裁に入ったが、次の諍い、別の発生源、琢磨と香澄が対峙していた。
鋼が中に入り、物騒なムードが多少和らいだものの、二人のいがみ合いは一向に収まる気配が無い。
そこに、生徒副会長の深雪の鶴の一声 「皆さん、もうお戻りになった方がよろしいのではありませんか?」
と、それに続き、達也の「この件に関して生徒会は問題にしない」の不問発言で一応の収拾をみた。

(10)七草家当主、七草弘一の陰謀。 有名女優小和村真紀との接触、そして師匠である九島烈との密談。
一高に第101旅団と縁の深い生徒(達也のこと)を生け贄にして、高校と軍との癒着を名実の元に晒す。
反魔法主義者を利用して四葉の力を削ごうと策謀する。マスコミや人道派の政治家をも巻き込んで。
この件に関して、烈は弘一の計画には反対しなかった。

(11)達也たち兄妹の家に、黒羽家亜夜子、文弥姉弟が初めて訪れた。
黒羽姉弟は四高に合格。
姉弟は一高が本意だったが、 四葉家、分家が1ヶ所に集まり過ぎるのは、良くないと叔母の真夜の指図であった。

黒羽姉弟の要件は、USNAの国外の人間主義者によるマスコミ工作が仕掛けられている情報、魔法大学にもっとも多くの卒業生を送り込んでいる第1高を標的に、
『軍事利用されようとしている子供たちの解放』をアピールするというシナリオが描かれている、
というものだった。
さらに、文弥の細かい話には、七草弘一が九島烈に共謀を持ち掛けたことも含まれていた。

達也は、真夜の手のひらで踊らされるのを嫌悪したが、事前に情報を掴んでおいて、しかも、自身が通っている一高が反魔法勢力下にあるマスコミと政治家からの直接的なアタックを受けることに看過し得なかった。

(12)亜夜子の再度の訪問により、国防軍に対しての急先鋒、若手野党の神田議員と取り巻きのマスコミ群を連れての一高視察の情報がもたらされる。

それに対抗して、以前から達也があたためていた構想、『恒星炉』
…… 昼夜の区別なく、気象条件に左右されることもなく、エネルギーを供給することが可能になるかもしれない 魔法の平和利用のデモストレーションで封じようと画策した。

(13) いきなり来訪した神田議員達を予定通りに導き、課外授業という名目上ではあるが、香澄、泉美、深雪、美波たちのそれぞれ得意な魔法使用、魔法制御により恒星炉 魔法実験 デモストレーションは成功を収めた。

翌日、一高の公開実験に関して、予想外に好意的な記事がニュースを賑わせていた。
それ以外にも、事前の相談もなく校内に記者を入れたことを百山(ももやま)校長から野党民権党上層部に厳しく抗議したことなど により反魔法勢力は沈静化した。

(14)公開実験の件で香澄と琢磨の口論が始まる。
達也を色仕掛けで たぶらかしたなど 琢磨の下品な口調に香澄が爆発する。
それに対して、ゴシップ記事から借用した 女優小和村真紀との関係をあてこすった 『ツバメ』を引用し、琢磨のことを暗に言及した。
それを見ていた、達也達。
家のプライドが傷つけられた!と主張し、両方ともになかなか引き下がらず、結果、第2演習場で、試合をすることになってしまった!

(15)琢磨vs香澄・泉美の決闘が始まる。七宝家の切り札の一つ「ミリオン・エッジ」 群体制御により百万の紙片を操り、刃の群雲を成して敵を切り裂く魔法。
それに対して、熱乱流(ヒート・ストーム)&窒息乱流(ナイトロゲン・ストーム)
により、熱風で刃の群体を焼き払い、低酸素症で相手を無力化する魔法が発動させた。 状況は拮抗していたが、このままいけば、琢磨は低酸素症に倒れ、香澄たちは灰にできなかった刃を浴びて無数の傷を負う。 双方ともに共倒れすると判断した審判の達也は、術式解体 術式解散を駆使し、3つの魔法式を消し飛ばした。

(16)自身達の魔法を完全に制御しきれなかったという理由で双方ともに、失格!という達也の判定に不服、不満を唱える琢磨。
絶対に納得できないと、さらに達也に噛み付く、、まるで狂犬のように。
そして、琢磨は達也に試合を申し込むのだった。
その分をわきまえない態度に、鋼が琢磨を床に殴り倒す。発火寸前の十三束を深雪が抑え、後日、今度は十三束鋼VS七宝琢磨の決闘という図式になってしまった!

(17) まるで計ったようなタイミングで、藤林中尉から、連絡がくる。
琢磨が騒動を起こしたことについて既知であり、「琢磨の後援者のことを知りたくない?」と達也に提案する。 達也は了承し、また連絡するわ と藤林は電話を切った。
後日、達也は藤林と一緒に小和村 真紀のマンション近辺に居た。
そして、そのマンションに琢磨が入って行く。
その二人の様子見て、その上で会話を盗聴し、達也が軍用のムーバルスーツを装着し、真紀のマンションに侵入する。
睡眠薬ボールで琢磨を眠らせ、真紀に先程盗聴した会話を端末から聞かせて、強請(ゆす)ろうとした。
真紀から取引を持ち掛けられ、 七宝と手を切る ことと、高校生以下には手を出さないことを約束するなら、
音声データの消去を履行する と真紀に告げた。
真紀は了承し、データ消去は履行された。

(18) 四月二十八日 午後三時。琢磨と鋼の試合が始まる。十三束 鋼の相当な自信から、更に琢磨の難癖防止の為、
琢磨のミリオン・エッジについては使用制限無し!の特殊なルールに則り、行われる。

鋼の秘技、接触型術式解体(グラム・デモリッション)が発動される。
琢磨のミリオン・エッジは全く通用しなかった。
接近戦に持ち込み、ボディブローとフックのコンビネーションで琢磨は床に転がされた。
だが、十三束はすぐに追撃をせずに、琢磨を見下していた。
まるで薄汚れた野良犬を見るような目つきで、侮蔑の表情で琢磨を見下して…いるように琢磨には見えた。

そのことで、一時的な激情が琢磨を支配する。
最後の攻撃も、20万の刃も鋼の身体に触れた途端、紙屑となった。
立ちすくんだ琢磨に、決定打となる一撃を加え、ジ・エンドとなった。

ただそこで終わり!ではなく、鋼が達也の実力も琢磨に見せて欲しい と懇願する。
そして 自分と試合をして欲しい と。
更に、服部会頭と沢木が 達也の実力を見せることに意義があると 説く。

トドメの最後に、最も強力な援護射撃として、
深雪の一言が発せられる!!

「わたしもそろそろお兄様に力を示していただきたい と思います」

無論、十三束、服部たちとは違う意味で !!!

深雪の笑顔の裏には、苛立ちが積もりに積もり、頂点に達していた。
もう達也から見て、放置してはマズい! レベルに到達していた。
結局、達也は同意し、十三束と試合を開始する。

高次元な攻防が琢磨の目の前に繰り広げられる。

琢磨は居た堪れず、第三演習場から逃げだした。

ロボガレージの奥の空き地。
ふいに湧き上がる、高ぶる感情が抑え切れず、右手で木の幹を殴り始める。何度も何度も。
その様子をたまたま見ていた香澄が制止に入り、ずる剥けた手にハンカチを巻く。

『なんであいつらはあんなに強いんだ』

と 香澄に吠える。

『アンタがショックを受けた強さは…きっと才能とは別のところからうまれるんじゃないの?』

と言い残し、琢磨の視界から消えていった。

エピローグ

夜の繁華街、表通りから少し逸れた路地にその店はあった。
今の主、七草弘一に指示された名倉は、既に来ていた待ち合わせの相手 周公瑾(しゅうこうきん)と対面した。
我が主(七草弘一)は周と友誼を望んでいる と告げた。

それに対し、既にマスコミ工作、魔法師全体を標的とするキャンペーンを控える手回しをしてある と公瑾は告げた。そして、細部について伺う旨を名倉は公瑾に促した。

まとめ 感想

とにかく、長い。来訪者編には及びませんが、通常の約上・下巻分はあるでしょうね!
タイトルにダブルセブンって銘打っていますが、トリプルセブンでも良さげがしますネ。

香澄、泉美、琢磨の『七』を冠する名字の新入生騒動話し。

なんか、やっと本来の魔法学園ものに戻ってきた気がします。
この後、13巻スティープル・チェース編 14、15巻の古都内乱編(上・下)に続く訳ですが、古都内乱編は大部分の舞台が京都に移ってしまうので、また学園もののテイストが薄くなりますね。
尚、メインは周公瑾の討伐ストーリー。

スティープル・チェース編の九島烈(九島家)もそうですが、また七草弘一(七草家)もそうである様に、
『策士 策に溺れる』ってことで、パラサイトロボットで九校の生徒達を実験台にしたり、よりによって周と友誼を結んだり、四葉の当主 真夜に口実を与えまくってますね(笑)
実際、先の師族会議編では、この件で真夜から弘一は咎められることになります。

狂犬の琢磨くんはというと、この後 改心し、良い子ちゃんになります。 そして… 師族会議編、ある師族が退くので、真夜の口添えにより、繰り上がりで七宝家が十師族入りします。

師族会議編(中)以降では、周公瑾の大師(師匠)ジーク・ヘイグの捕物帳が繰り広げられます。

ところで、十師族のこと。 二木家(ふたつぎ) とか五輪家(いつわ) 三矢家(みつや) 六塚家(むつづか) 八代家(やつしろ)って印象が薄いんですが。
四葉家、主人公が達也たちだから、主体なのはわかりますが、他の師族の話も出して欲しいですね。

一条、十文字、七草 、九島。そして四葉が当然絡む。

ぶっちゃけ、五師族でもいいんじゃない?って思っています。

筆者さんの思惑は全く分かりませんが、外伝みたいな もしくは未発売の26巻以降、違う師族の絡みも読んでみたいですね。

達也の恒星炉の話も 今回のマスコミ 反魔法師キャンペーンや24巻のエスケープ編のディオーネー計画の対抗策として何度も出してしまって、達也本人は不本意なんだろうけど、まぁしょうがない ってことなんでしょうかね?!
読み手からすると、違う“伝家の宝刀”も出して欲しいなぁ と思いました。

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お酒類、アニメ、ラノベ、漫画大好物。 ワードプレスを初めて使っているので、色々と困りごと多し。 もう若干、ジジィなので、無理はしない!ガテン系Wワークマン。 プロフィール名は、自身名前の一部とお気に入りの書の詩人、相田みつを さんをもじって付けました。