目次
達也、水波の件を九重八雲に相談する
前回話31巻で、水波が光宣を助ける為、障壁防御魔法を使ってしまい、体調を崩してしまった。
光宣が何かしらの魔法(術式)を使い、小康状態に戻したが、心配になった達也たちが八雲に相談するという流れになった。
そして、深雪、達也、リーナ、当の本人の水波を連れて九重寺にやってきた。
八雲の術式診断で、当面は大丈夫 との結論に至った。
彼の見解だと、まず無害化したパラサイトを使用し、更に、この雁字搦めに封印したパラサイトを意識の奥底に沈めることで、魔法演算領域にフタをしてる状態だった。
これにより、水波の魔法能力を押さえているのだった。
無論、未来永劫に術式が効くわけではなく、いずれは本人(光宣)がまた掛け直しに来る可能性を示唆した。
残念ながら、凄腕の八雲すら解除は出来ず、無理やり剥がせば、パラサイトに侵食されてしまう。
パラサイトを追い出すためには、退魔ではなく従魔の術が必要だ!という結論に達したのである。
達也たちからすれば、やはり術者本人の光宣に解除してもらうしか無くなった。
四葉家で系統外魔法の得意な津久葉家(つくばけ)でも無理っぽいのは、深雪たちには分かっていた。
光宣の居場所を探し出すことが先決事項となり、リーナを通じて、FBIやらCIAの調査網を使い、探してもらうようにお願いする。
水波の情報から、レイモンドも光宣と一緒の可能性があり、いぶり出すため、普通の暗号通信でバランス大佐に連絡するよう指示した。
九島 光宣たちは何処に………潜伏してるのか?
達也のほぼ予想通り、彼等2人はロサンゼルスの港に近い魔法師で構成されている某過激派組織の一拠点に匿われていた。
レイモンドは7賢人の1人。エシュロンIIIで軍の通信を傍受するのは容易い。
自分らの居場所が近いうちに判明し、いずれCIAやFBIが出て来るのは目に見えている と光宣に説明した。
いずれこの隠れ場所もいられなくなる。
光宣は、水波の様子が気になるし、日本に行って達也と決着をつけることを決意する。
2人の成り行きを見守りたい、レイモンドも光宣に同行することになった。
達也と光宣のそれぞれの隠された思惑
光宣がメールで達也を呼び出した先は、モノリス・コード草原ステージ、国防軍の演習場敷地内だった。
達也の思惑は、光宣の心臓を狙い、一旦死に至らしめ、パラサイトが離脱したところを見計らって、アウストラル・ディスパージョンで消し去り、再成魔法で蘇らせる予定だった。
達也は光宣を消すと、特に水波、そして深雪も悲しむことがわかっていたので、消さない方向で対処しようと考えていた。
光宣はと言うと、パラサイトとして殺されることを望んでいた。
人間の精神に憑依するパラサイト能力を使って、水波の精神の奥底に自身を沈め、既に憑依してるパラサイトと合体して、彼女の魔法演算領域の安全装置になるつもりだった。
結果、達也の目論見通りに心臓部の破壊には成功したけど、光宣のパラサイトとしての驚異的な再生能力が勝り、復活してしまう。
これらの行動で互いの思惑が読み取られ、水波が割って入るような形になり、休戦状態に近い話し合いの場に変わる。
水波は、光宣の自己犠牲の強烈な覚悟に………彼の想いに応えるため、
しかも、現状の健康状態では、もう主人である深雪に長く仕えられないということを痛いほど分かっていた。
これらの考え、強い想いを受けて、彼女はついに決心する!
パラサイトになって、光宣と眠ることを・・・
本人達の強い意向を受け、達也は巳焼島の地下牢獄を眠りの提供先にあげた。
後日、光宣の人工冬眠魔法により、光宣と水波は深い眠りについた。
エピローグ
二年後、達也は覚醒魔法を開発し、しかも隠れ家になる宇宙船を用意した。
もう、地上で2人が安寧に暮らす場所は無い!
光宣と水波は、この宇宙船内で過ごすことになる。
ただし、追放ではない。そこら辺は抜かりなく、軌道EV魔法も開発し、週に五日程はこちらに来れるように段取りした。
魔法科高校の劣等生 卒業編 まとめ
レオは克災救難大学校(レスキュー大学)に進学、
幹比古の助けになるよう、美月はCGを専攻するデザインの専門学校に。
それ以外のクラスメイトは、達也と深雪を含めて魔法大学に進学した。
将輝と吉祥寺も。
独立魔法大隊は連隊になり、連隊長は大佐に昇進した風間が就任。
藤林響子は退役し、真夜の誘いに応じ四葉家に身を寄せた。
それぞれの恋の行方はどうなるの? 私見を含めて!
将輝は大学に入っても、深雪にまとわりついてるし、いい加減にして諦めればいいのに………
諦めればと言うと、ほのかもそうなんだけど。
ちょい疑問だけど、もし、ほのかに達也以外の想い人が出来たら、ピクシーはどうなるんだろう? 達也に対する想いが消えるのかな?それとも………
吉祥寺は将輝の妹・茜と引っ付くんだろうな?
妹の茜が応援してる、大亜連合から亡命して来た戦略級魔法師リウ・リーレイは将輝に対する想いが片思いのままなのか?それとも告白するのかな? 現時点では、鈍感な将輝は全く知らないようだけど。
今のところ、クラスメイトの中では、完全にデキちゃっているカップルは幹比古と美月だよね。
幹比古のサポートで既に住み込みしてるそうだし。
美月の母も幹比古の父親に「責任取ってもらえば、別に!」って言ってるようだし。もう両家公認ですか!?
さて、ここから先は個人的な見解です。
雫は何となく、年上の男性が合う気がする。
レオも年下か年上の女性かな? 彷徨癖がある、ちょい変わり者だから、心が広い年上の方が良い気がする。
エリカは半分以上ブラコンの魔法剣士だから、自分と同等かそれ以上の強い魔法師じゃないと、付き合うのは無理そうだな!
エリカが一番、恋愛って場から遠い気がする。
最後に、残念な美少女のリーナは、兄さん肌のカノープスみたいな男性が良さそうだな。
リーナの場合、自分より魔法師として強い、強くないって条件は無いような気がする。
むしろ、男性側からすると、かなりの包容力がないと無理だろうな?
最後に・・・ まとめ、感想
だいぶ端折りました〜
師族会議、魔法協会呼び出し、モノリスコードの話など、あらすじ、感想は一切なし。
予想通り、響子さんは軍を退役して、四葉家へ。
風間さんも昇進して連隊長へ。
一年後、佐伯も東京に戻って来るが、もう影響力が弱まっているので関係なし。
話は変わりますが、丸九年やってたんですねぇ 私自身は、魔法科アニメ一期(横浜騒乱編まで)を視聴して、それ以降から原作小説(ラノベ)を読み始めたんだけど………
長いようで短い、短いようで長い?って感想。
本編の感想としては、サクリファイス(犠牲)ってタイトルついてたけど、その通りにならなくて・・・
サクリファイス?!って疑問形でしたね。
完全なるメデタシ、めでたし!な結末じゃないけど、光宣と水波が結ばれて良かったです。
読んでてちょっと気になったのは、四葉家当主、真夜と筆頭執事の葉山との会話。
光宣の件は達也に一任した訳だけど、万が一逃げられることのないよう津久葉家に、達也たちより離れた場所から包囲をするよう葉山に指示する。
万が一逃げられちゃうと、『元老院』の心証が悪くなるのを真夜さんはだいぶ気にしてました。
この『元老院』って言うのが影の権力者たち、東道青波を含めたスポンサーってことかな?
葉山はその元老院のエージェントってことを初めて知りました。
続編のメイジアンカンパニーで、そこら辺の詳細はいずれ明らかになるのだろうか?
あとすぐ1か月後の10月10日に続・魔法科高校の劣等生 『メイジアン・カンパニー』が発売されるので、楽しみにしましょう。
どうでもいいことだけど、続・魔法科高校の劣等生ってタイトル、なんか違和感ある。
だって、もう大学生でしょ!(笑)
まぁ、深雪と達也の結婚もまだだし、深雪は四葉家の当主になってない訳だし、コレじゃ終われないよね。
魔法科 来訪者編 二期アニメは2020 10/3からの放映。
魔法科高校の劣等生自体の原作はこの巻で終わったし、ストックの話もかなりあるから、三期、四期………と続いて欲しいですね。
二期はどこまでいくのかなぁ? ダブルセブン編ぐらいかな? 来訪者編の原作は上、中、下と長いからそこまでいかないかも?
『キグナスの乙女たち』はよく時系列がわからないけど、深雪と達也が卒業してすぐの、泉美が生徒会長になった時の話だろうか?
前振りで、作者の佐島勤さんのオフィシャルサイトに前日譚が載ってました。
十文字家にまつわる、2人の乙女たちのストーリー。
一高に入る前までの話が書いてあります。
キグナスの乙女たち……… キグナスって白鳥座って意味? いまいち現時点ではタイトルの意味不明?
読み進めていくうちにわかるのかな?!
2シリーズ進行、こっちも楽しみに待ちましょう。
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